第1話 「黄昏を見つめる少女」
演出 大塚雅彦
脚本 倉田英之
作画監督 西野理惠

今日も元気なシュウは、いつもの帰り道、工場の煙突のてっぺんに見知らぬ少女が座っているのに気付いた。早速煙突に上ったシュウは、少女とともに夕日を見る。不思議な色の瞳を持つその少女の名はララ・ルゥ。シュウはララ・ルゥに、自分のこと、町のことを喋る。しかしその時、二人の前に奇怪な機械が現れた。機械に指示を与える女・アベリアは、ララ・ルゥを狙っているようだ。工場を舞台に、縦横無尽に繰り広げられるシュウと機械のドタバタアクション。そしてアベリアが取り出した端末が作動すると…。
シュウは見たこともない世界にいる自分に気付いた。

予告
この世はなんて不完全なんだ
愚かしく、非能率
醜くさえある!
わたしは哀しい
だが、修正は可能だ
私の愛を! 私の愛を!
受け入れさえすれば!!

第2話 「少年と狂王と」
演出 長濱博史
脚本 倉田英之
作画監督 関口雅浩

シュウがやって来たのは、要塞都市ヘリウッド。そのヘリウッドの統治者であるハムドが、ララ・ルゥを捕らえるよう命じていたのだった。ララ・ルゥの持つペンダントが、この星を再生する鍵であるからだ。一方、シュウは侵入者としてヘリウッドの少年兵に追われるはめに。やがてシュウは、少年兵のリーダーとも言えるナブカと対峙。対決のさなか、命を落としそうになるナブカ。そして彼を助けたのは、シュウだ。だが、シュウは捕らわれの身になってしまう。牢に放り込まれたシュウは、そこで、ララ・ルゥそっくりの少女サラに出会う……。

予告
私のすべては君たちのものだ
私の理想、私の努力、汗! 涙!!
……そして、たまさかのほほ笑み、それすらも君たちのものだ!
だから、せめて君たちは
私のために、命くらいは捨ててくれっ!!

第3話 「闇の中の宴」
演出 大橋誉志光
脚本 倉田英之
作画監督 五月女浩一郎

ヘリウッドの外壁にロープで吊るされているシュウ。無くなったララ・ルゥのペンダントの在処をはかるため、シュウへの拷問は続く。そんなある日、敵国がヘリウッドに攻め入ってきた。何としてもヘリウッドを守れというハムドの命令で、兵士たちが駆り出される。目の前で繰り広げられる戦争に、シュウは何ひとつ抗うことはできない……。

予告
かつては水の惑星と呼ばれていたこの地球
それがどうだ!?
いまではこの私の喉すら潤すこともできない!!
この星に水を取り戻す為の戦いなら
それがどんな戦いであれ
聖戦と呼ばれていい!!

第4話 「不協和音」
演出 音地正行
脚本 倉田英之
作画監督 追崎史敏

ララ・ルゥのペンダントを見つけ出すため、ヘリウッドでは兵をあげての大捜索が始まった。一方、尋問から開放され、少年兵に配属されたシュウ。シュウの配属された部隊の少年兵・タブールは、シュウをリンチにしてペンダントの在処を問う。

予告
『人の命が地球より重い』、と言うのは無論、嘘だ
地球がなければ、あらゆる生命が存在できない…
その地球が瀕死の重症だ!
直す事が出来るのは私だけだ!!
故に、この私の命は地球より重い……。

第5話 「ひとごろし」
演出 安田賢司
脚本 倉田英之
作画監督 をがわいちろを

ハムドの命を狙った暗殺者が侵入した。それを排除するべく出動する少年兵。数で圧倒し、やがて暗殺者を追い詰める。暗殺者にとどめをさそうとするナブカを止めるシュウ。
しかし、「殺すしかないんだ」とナブカは男を斬る。

予告
猫と兵隊はよく似ている。
猫はネズミをたくさん捕るのが良い猫だ。
兵隊は敵をたくさん殺すのが良い兵隊だ。
だが、猫はいやしい……
猫は自分の為だけにネズミを捕る!!
それに比べお前たち兵隊は何と幸せなのだ……
お前たちの人殺しは、この私の為なのだから……

第6話 「砂嵐が消える」
演出 平松禎史/大塚雅彦
脚本 倉田英之
作画監督 西野理恵

サラはついに屈辱に耐え切れず、男を殺し脱走を図る。その一方でシュウ達はある村へと侵攻する。襲撃される村、逃げる者、倒れる者、抵抗する者…
シュウの抵抗も功をなさない。村の子供たちをヘリウッドに連れ帰る為に容赦ない連行が始まる。ナブカは一人、幼い少年の瞳に自分の過去を振り返る……

予告
ララ・ルーお願いだから話しておくれ……
聞かせて欲しいんだ。
世界の救い方を!!
女の子にとって従順は美徳だ。
最高の美徳だよ
だから話しておくれ……
話せよ、話せったら、話せよっ!!
このガキがっー!!

第7話 「逃れの夜」
演出 長濱博史
脚本 倉田英之
作画監督 関口雅浩

独房の中のシュウ。そこでサラが兵隊を殺し、逃げたことを知る。そんな時、シュウは偶然にもララ・ルゥーのペンダントを発見し、脱走を試みる……。一方、ハムドはしつこくララ・ルゥーからペンダントの行方を聞こうとする。その時、ハムドの目の前にシュウが現れる。ララ・ルゥーが放つペンダントの力により、ヘリウッドから逃げ出す二人。途中、ヘリウッドの捜索隊にいたナブカに見つかってしまう……。「一緒に逃げよう」と諭すシュウにナブカは、「自分は残る」と言い、シュウ達を見逃す……。

予告
神よ、あなたは何て意地悪なんだ。いや、意外とお茶目なんだ。
私の気を揉ませるだけ、揉ませておいて、今までのはジョークだったんですね。
ヘリウッドが動く、ヘリウッドが起動するんだ。
私に逆らう奴らは、すべて踏み潰してやる!!

第8話 「ひとりぼっちのふたり」
演出 大橋誉志光
脚本 倉田英之
作画監督 五月女浩一郎

ララ・ルゥーの解き放ったペンダントの力により、水を得ることが出来たヘリウッド。
それによりヘリウッドが起動可能な事が判明する。その頃、シュウ達は追っ手から逃れ、当ての無い旅が繰り返される・・・。途中、シュウはララ・ルゥーに「ペンダントの力
でみんなを幸せにしてあげたら?」と、問うが以外にもララ・ルゥーの返答は否定的だった。そんな中、シュウ達への近辺には危険が近づきづつあった……。

予告
春は花、夏は命が溢れ、秋は実りが揺れる、冬はしとめの銀世界。
バカどもが思い描く、地球の再生とはこんなところだろ。やってやるって、この私が!!
だが、私は花も雪も嫌いだ……。

第9話 「狭間にて」
演出 林宏樹
脚本 倉田英之
作画監督 楠本祐子
大泉あつし
追崎史敏
長濱博史

砂漠地帯を放浪の末、ようやく谷間に広がる村にたどり着いたシュウとララ・ルゥー
一方、ヘリウッドでは侵攻作戦に合わせ、ナブカ達の訓練も日増しに厳しくなっていった。
その頃、シュウ達は村の中にいた。のどかで平和な村・・・、シュウには始めその様に見えた。しかし、村はハムド暗殺を企む「強硬派」と、村の平穏を望む「穏健派」に分かれていた。そんな中、シュウは強硬派の一人からハムド暗殺の手助けを頼まれる……。

予告
進め、進め、ヘリウッド!!
阻むものがあれば、踏み潰せ!!
逆らうものがあれば、撃ち殺せ!!
ほら、死体の山の向こうに、血の川の向こうに、
輝かしい未来が、見えるじゃないかっーーー

第10話 「混沌への助走」
演出 岡嶋国敏
脚本 倉田英之
作画監督 関口雅浩
大泉あつし
追崎史敏
長濱博史
鈴木輪流郎
山ア健志

一人、砂漠の海を見つめるララ・ルゥー。そこにシスの家の子が現れ、ララ・ルゥーに食べ物を手渡す。一方のシュウは、シスから「水を汲んで来てくれ」と頼まれる。水汲み場には、先日争そった村人がいた。「ここの水を使いたければ、ハムド暗殺に協力しろ」そう言う村人にシュウは怒りを覚える。そんな時、村に傷ついた一人の男が現れる。その男はヘリウッドの放ったスパイだった・・・。その頃、村の位置が判明した事によりヘリウッドが起動する。そんな中、村ではサラとララ・ルゥーが対面する。ララ・ルゥーに殴り掛かるサラ。
ララ・ルゥーは抵抗もしないまま、ただ殴られるだけだった……

予告
嘆くな、迷うな、悲しむな
無駄だ、無駄だっ!! 君達に喜怒哀楽など不必要だ
そんなつまらぬもの、対象があるから生まれるのだ
そうだ、そんなものはザリバースの谷底に埋めてしまえばいい
私が手助けをして上げよう……

第11話 「崩壊前夜」
演出 六反田等
脚本 倉田英之
作画監督 加々美高浩

ララ・ルゥーの正体がシス達にバレてしまった。その一方でサラの妊娠が発覚する。愕然とするサラ。そんな中でも強硬派はヘリウッド襲撃を模索する。ララ・ルゥーとシスの会話…、いつも一人だったララ・ルゥーに対し、シスは優しい言葉をかける……。
妊娠が発覚したサラは、自殺を試みようとするが、シュウに止められる。「死んじゃダメだっ!!」 そんな言葉がサラの自殺を思いとどませる。一人でいるサラ、そこに街に入り込んだスパイが、サラに一緒に逃げようと誘う。「ここは、もうすぐ戦場になるから」と言って……。サラは、そんな言葉に耳を塞ぎながら男の前から姿を消す……。

予告
ヒャッハァハァハァーーー ウッウハハハハーーー
笑ってやれ、あの這いつくばっている敗北者どもを
デェアハハハハァーーー
笑って、笑って、笑って、笑い倒して、笑い飽きたらどうするか?
決まっているじゃないか…
撃ち殺せ…。

第12話 「殺戮の大地」
演出 大橋誉志光
脚本 倉田英之
作画監督 五月女浩一朗

ララ・ルゥーを捕らえ、ヘリウッドの交渉材料にしようとするエランバ。その頃、シュウとララ・ルゥーを逃がそうとするシス。シュウ達は、泉の奥へと向かった。シスの家に来たエランバ達は、ララ・ルゥーの居場所を聞き出そうとシスに銃を向ける。撃たれるシス…。
そんなやり取りを見ているヘリウッドからのスパイ。泉の奥に隠れていたシュウ達の所にサラが現れ、ララ・ルゥーを連れて行こうとする。止めようとするシュウにサラは、シスが死んでもいいのか、と怒鳴る。そこにサラを付けて来た男が現れ、シュウ達は見つかってしまう。必死に抵抗しようとするシュウ達、そこで再びララ・ルゥーの『力』が開放され、男を飲み込む……。ザリ・バースには轟音と共に大量の水が駆け巡った。一方、ヘリウッドはザリ・バースに攻撃を始める。虐殺が始まったザリ・バース……。そんな中、シュウとナブカが再会する。シュウに銃を向けるナブカの背後から、一人の少女が銃の引き金を引く…しかし、狙いは外れ代わりに撃たれる少女。動かない少女を見たシュウは怒りを爆発させる……。

予告
お前は帰れ…
お前のいた所に…帰れ………

第13話 「今、そこにいる僕」
演出 宮アなぎさ
六反田等
脚本 倉田英之
作画監督 関口雅浩
西野理恵
大泉あつし
音地正行

倒れている少女スーンとブゥ……。それを見たシュウは激怒し、その怒りをナブカにぶつける。そこにタブールが現れシュウに銃を向ける。しかし、ヘリウッド再起動に伴い、総員撤収と村人の連行が始まった。牢に入れられるシュウたち…一方、ナブカはブゥを失った事により放心状態だった。そこにタブールが現れる。タブールの言葉に愕然とするナブカ。言い争う二人、タブールは銃を抜きナブカに向ける……。その頃、サラ達は瀕死の状態でいるシスと一緒だった。シスがサラに言う。「憎ければ憎めばいい…しかし、お腹の子供だけは憎まないでくれ…」と言い残し息を引き取る。涙を流すサラ…。シュウ達の前には傷付いたナブカが現れる。「これが無いと寂しいだろう…」そう言って棒を差し出すナブカ。崩れるナブカ…シュウは亡き友を前に決心をする。ハムドはララ・ルゥーを前にヘリウッドの燃料である水を要求する。断れば村人を殺すと脅して…そんなやり取りの間にシュウがララ・ルゥーを助けに来る。「殺せっ!!」と命じるハムド。しかし、ララ・ルゥーのペンダントから力が開放され、大量の水がヘリウッドを飲み込む。崩壊が始まるヘリウッド、多くの者が水に飲み込まれていく。サラは子供達を引き連れ脱出を図る。ハムドも洪水の中へと姿を消した……。シュウはララ・ルゥーの肩に手をかけ夕日を眺めていた…。
「いつかまた、一緒に夕日を見ようね……」と言い残しシュウの前からその姿を消していく。サラは、こちらの世界に残ると言う、この世界で生きてみる。そう彼女はシュウに話す。シュウはヘリウッドの残した遺産で元の世界に帰る事になる。光る球体に包まれ、元の世界に帰ってきたシュウ。シュウの見上げた先には、いつもと変わらない工場と赤い夕日がたたずんでいた………。