【物語の背景】
 今から数十年ほど前、この星にはまだ、幾つもの国家が林立し、覇権を争っていた。ヘリウッドは、その中でもトップに位置する国家で、その座を維持するべく、ひたすら軍拡を進めていった。先代の後を継ぎ、国家元首となったハムドも、より強い国家を作ろうと軍策に力を入れた。 しかし、その頃から、星自体が急速に病んできたのだ。全ての燃料源であり、生活の源でもある『水』がみるみる減っていった。 燃料源の減少は国家の衰退を意味する。それを一早く知ったハムドは、移動式のヘリウッド要塞を建造し、他国への侵略を開始。その戦略は容赦なく、街をなぎ払い、男を皆殺し、女子供を誘拐して、各国の水源まで奪い、枯らし尽くすというものだった。誘拐された女は兵と強制結婚させられ、新たな兵力を産む。子供達は再教育して、兵に育成する。 ハムドはヘリウッドと共に各国を蹂躙して回った。それは自国の強大化と他国の壊滅を兼ねた悪魔の行進。強国と呼ばれた国を滅ぼした時、ヘリウッドの行進は止まった。これは自主的なものではなく、水の減少がさらに悪化した為である。 しかし、もはや自国に対抗しうる力を持った国はいないとハムドは胸をなで下ろす。しかし、脅威は思わぬ所から現れた。掃討した各国から生き延びた者があつまり、ハムドに反旗を翻したのである。 ハムドはさらなる軍拡を進める。当面の水は、彼の愛人であり科学者でもあるアベリアが精製しているが、大量の水を用意出来るものではない。焦燥するハムドはある文献からララ・ルゥの存在をその身につけているペンダントの秘密を知る。 長年の捜索でついにララ・ルゥを捕獲するも、ララ・ルゥはバウンド(簡易タイムマシン)を使ってシュウたちのいる世界へと逃げてしまう。 アベリアたちはそれを追って、シュウたちの前に現れたのだ。
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