Back Bone


20世紀末、ある特殊な研究機関の発見した新種のウィルスが、遺伝子操作実験に使用されていた。
そのウィルスは、遺伝子の情報をコピーするだけでなく、生命のDNAにも突然変異の現象を起こさせ、細胞の配列を組み替えて形態的変化をも促す特徴を備えていた。この研究で動物や昆虫を実験体とした新生物が誕生し、さらなる実験の為に、新種のウィルスを保有する人間の確保を研究機関は開始する。
そんな中、東京の高校に通う海堂祐司は実験体の一人に選ばれる。
命に関わる新種のウィルスに侵されていると知らされた祐司は、未来の医療技術に全てを託し、『人工冬眠』に入る事を決意した。
未来の医療技術で、新種のウィルスの実験体にされるとも知らずに……。

そして、時は流れ、西暦2013年。

地上には恐ろしい数の謎の生命体『BLUE』が満ち溢れていた。無機物から有機物まで何でも食料とし、その体内でエネルギーに変換する『BLUE』にとって人間は食料でしかなかった。
また、攻撃されればされるほど形態を変え、進化する『BLUE』に対し、人類は地上を捨て、衛星軌道上のステーションへと待避した。その数約10万。事実上、人類は壊滅の危機に瀕していた。

そんな中、ある資料を手に入れた『セカンド・アース』(人類が逃げ延びたスペースステーションの呼称)の上層部は『スリーパー』の存在を知り、それが『BLUE』と何らかの関係があるとし、『スリーパー』回収を最重要項目として、特別回収部隊を組織した。

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この物語は、回収部隊が、祐司の眠る東京郊外の研究施設へ辿り着いたところから始まる!