第二回 『顔は3Dキャラでも命です!』
・ いつもどおりの自己紹介
・ みんな始めは初心者さ
・ トゥーンな画像
・ レンダリングGo!Go!
Presented by A.I.C / CFC
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そうだね、いいところに気がついたよ。これはトゥーン&フラットシェードっていって、『アニメーションマスター』の機能の一つなんだ。『アニメーションマスター』以外にも、最近の3DCGソフトには、名前が違っても、この機能は搭載されていることが多いね。
へぇ。どんな機能なんですか? 教授。
これは立体的に作られた3Dデータを2次元に変換する時に、アニメやマンガのような輪郭線を引いて、面で色づけされた画像に変換してくれるものなんだ。あかりみたいなキャラを表現するときはうってつけの機能なんだよ。
すごぉい! やるじゃん、お兄ちゃん。
別に僕が開発したわけじゃないけどね。AICの3Dアニメ最新作「魔法遊戯」も、このトゥーン&フラットシェードで開発されているんだよ。
そうだったんだぁ。
近い将来、あかりの友達や兄弟とも言えるアニメの主人公たちが、3DCGをベースにして生まれてくるだろうね。そうしたら、今までにない映像表現を楽しめるようになると思うよ。
そっかぁ。そういうのって、なんかステキだよね。
そのためにもこの道場で、実力を磨いていこうね。
わっかりましたぁ、教授!
この作業のポイントはどのあたりなの?
やっぱり3Dモデルの輪郭(ライン)を上手く作ることかな? 今回のようにアニメ調のキャラクターを作る場合、ラインがはっきりと出て、なおかつ不自然でないことが重要なんだ。マンガやアニメはラインで描く文化だからね。欲しい線が出るように、モデル自体に手を加えることも全然ありなんだよ。
めもめも。
次は髪の毛だね。髪の毛は重要なパーツだよ。最近のアニメやゲームでは、髪型で性格やキャラを表していることも多いからね。顔が多少似てなくても、髪形が同じだったら同じキャラと見なされるもんだ。下手をすると、髪の色が同じだけでOKなんてことも…。
ピーーッ! お兄ちゃん、レッドカード!
え〜。イエローくらいにしといてよ。で、例えば、あかりの髪型なんだけど…。

むー。ちょっと判りづらくない?
線がたくさんあるよね。
わかったよ。髪の毛は詳しく見ると、個別のパーツ作られているんだ。分解してみよう。こんな感じだ。

へぇ、こんなふうになってるんだぁ。
これならあかりにも判りやすいね。
こよりちゃん、あかりそんなに馬鹿じゃないよぅ。
ちょっとトロイだけだもんね。
まぁ、これでもわかるように、一見複雑な形状でも、よく観察して要素ごとに切り離していけば、一つ一つの要素は決して複雑ではない形状をしていることが多いんだ。
あかりにはやっぱり特徴があるしね。特にこれこれ! 触手。
うわぁあん。やぁ〜めぇ〜て〜。もげちゃう! もげちゃうよぉ。
あかりは泣き虫さんだなぁ。
ひどいよぅ。
そこがカワイイんじゃない!
ホント!?
ほら、2人とも遊んでないで。
は〜〜い! で、どうやって作っていくの?
基本は同じだよ。髪の毛は筒状のパーツが多いね。一つ一つは難しくないから、全体の形を予想しながら、じっくりやっていけばちゃんと出来上がると思うよ。

あ、出来上がったの?
うん、そうだよ。アニメーションを目的に作る場合、あまり複雑な形状を作ると動かしづらくなることもあるんだ。

これはリボンのモデルだよ。
わたしの髪についてるやつね。
細かい作りこみをしているわけじゃないけれど、2段影なんかをつけると、情報量が増えて、動かしづらくなるんだ。
情報量って?
例えば、ひとつの絵の中でも、細かく描きこみをされていると、逆に何を描かれているのか判りづらくなってしまうだろう? それがアニメーションだと、なおさらなんだ。見せたいところ以外は情報量を削るってのは、3DCGでもそれ以外でも重要なテクニックなんだよ。
さ〜すがマエストロ〜♪
えへん、えへん。
・トゥーンライン&トゥーンシェード
トゥーン(ライン付き)と、ラインのみのレンダリング方式のことだ。
『アニマス』では、セル画調の陰影付けのことを『トゥーンシェーディング』と呼び、輪郭線(エッジ)発生を含めた機能として提供されている。
通常の3DCGの画像は、ツルツル、テカテカした仕上がりになるよね。これはTVアニメなどの手描きのセルや背景には乗せにくいリアルな質感の素材だ。
トゥーンシェーディングは、手描き調質感の素材を作成できるので、アニメやイラストとの連携がばっちりなんだ。
また、画像生成後に色調補正などの編集をして、最終的に輪郭+色付きの画像を作りたい場合も、『アニマス』は輪郭だけ、色だけの素材作成が可能だ。
実際にアニメ作品で使われているものとしてはAICの「魔法遊戯」のほか、「ゾイド新世紀」、「ヴァンドレッド」、「女神候補生」、「サクラ大戦」などたくさんあるが、今はメカやロボットが中心だ。今後は「魔法遊戯」みたいに、キャラクターも3Dというスタイルが増えていくかもね。

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